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環境整備 Mac or Win

ここではデザインするための環境整備について解説します。デザインに本格的に取り組んでみたいと、まだ思っているだけの人を対象にしています。たとえば出版や広告などの業界にいて、環境は整っているという人は、読み飛ばしてくださってかまいません。

Mac or Win デザインするならどちらを選ぶべきか

今の時代、当たり前ですが、デザインはパソコンで行います。サラリーマンが忘年会の案内をパワポで作ったりするのと同じですが、デザインの現場ではMacが主流です。では、デザインで使うパソコンはMacが良いのか、Winは良くないのか。答えはどちらでもOKです。

実質的な違いはキーボードの操作が少し違うだけです。筆者はずっとMacを使っていますが、マウスはWin用のものを使っています。右クリックやスクロールの操作がしやすいからです。Macのマジックマウスは使いにくいという声が大多数で、多くの制作現場を見てきましたが、使っている人はほとんどいません。

パソコンが一般に普及し始めた1990年前後、すでに世の主流はWinでしたが、デザイン、音楽、医療のジャンルではMacが主流でした。OSのグラフィカルな操作性が優れていて、それらの現場で受け入れられていました。ユーザーが直感的に操作できるOSとデザイン性は、かつてのWindowsにはありませんでした。Windows97の頃でしょうか、WindowsもMacのように使いやすくなりました。当時のMacファンは「WinがMacをパクった」と、色めき立ったものです。

OSのデザインは、今でもMacのほうが美しく、優れています。Appleの創設者であるスティーブ・ジョブスは、学生時代に学んだカリグラフィの経験が、OSのデザインに繋がっていると語っています。そういう美意識がハード・ソフト共に、Macには感じられます。2012年の現在、たとえばパソコンショップのソフト売り場を見ても、Winソフトのパッケージデザインには、美しいものがほとんどありません。
※カリグラフィとは、西洋における文字の手書きデザインで、日本で言うなら書道のようなものです。

グラフィック・デザイナーの多くは、今でもMacしか使ったことがないはずです。Winに馴染みがなく、抵抗と不安からMacに固執する人も多いようですが、作成したデザインデータの互換性など、全く問題はありません。ただ、MacはWinと比べて本体が高価なので、従業員を多く抱える印刷会社などの多くはWinを使っています。

ソフトは同じものでもWin版とMac版が区別して売られている場合がほとんどです。一度買ってしまうと、乗り換えにコストがかかりますので、慎重に選んでください。

つまり、MacとWinの大きな違いは先述したデザイン性に尽きます。デザイン性に欠けるパソコンやソフトを使っていて、良いデザインが出来るはずがない、と、考える人たちもいます。グラフィック・デザイナーである筆者としては、ぜひMacを使っていただきたいものです。少々高価ではありますが、仕事で使う道具なのだと考えれば、日割りのコスト差は大したことがありません。

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