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書体の持つ表情を活かすデザイン

書体の持つ表情を活かすデザイン

書体の基本で「適切な書体というのはほとんどない」と書きましたが、あくまでも基本の話で、書体の持つ表情を活かすことができれば、デザインは成功といえます。

たとえば北海道の観光地を紹介する「北海道観光展」。ポスターならタイトルは極太の筆文字がしっくりきます。木彫り文字風の書体も良いでしょう。このようなイベントではディスプレイ書体の使用は有効ですので、適材適所、「らしさ」をポイントに書体を選びましょう。

ただし、「らしさ」は同時に「ありきたり」ですので、デザイン的には面白みに欠け、チープなものになりがちです。雄大な田園風景や、海の幸の写真と極太の筆文字の組み合わせも、当たり前過ぎです。

写真のクオリティが高い場合は、書体を控えめ・ベーシックにすることで、写真の良さを引き立たせるという方法もあります。

北海道観光展らしさと、デザイン的な高品質を両立させるのは、難しいかもしれません。では、どうするべきなのか。この場合は、たくさんのお客様に来ていただくことが重要なわけですから、多少チープだとしても、見た人に伝わりやすいデザインを心がけるべきです。デザイナーの私欲が先立って、「なんか、かっこいい」ものを作ることが目的になってしまってはいけません。

書体を増やしすぎないためのレイアウト手順

書体を増やしすぎないように。誌面上、まずは1書体だけでレイアウトし、
1 タイトルだけ極太書体
2 さらに、見出しやキャッチコピーなど目を惹く大きさの文字だけ極太書体
という具合に、冷静に判断しながら、書体を変える部分を選んでいくようにしましょう。
レイアウト作業をしながらきままに書体をあれこれ選んでいくと、不要に書体が増えてしまい、だらしない紙面になってしまいます。

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